森記

家具工作人 森俊宏のブログ

2016年末に思う

今年もあとわずかです。

仕事もようやく一段落し、

これから暮れの大掃除、年賀状書き、御節作り・・・

休むのは来年になりそうです。

そう、何が待ち遠しいって、正月休み程待ち遠しいものはありません。

だって、休めるんですから!堂々と!

ふゆ
「冬景色」

さて、今年一年振り返ると、

一番に思い出すのは、二人展・・・よりはあの仕事・・・よりはこの出来事・・・

今年は、自分の事ではなく、友人の事を思い出します。

いずみ
「冬枯れの野に湧水の周りだけ緑があります」

人は、生きている限り予期せぬ何かに出くわしてしまいます。

良い事も、悪い事も、

そう、不条理と呼ばれる、それこそ人生を狂わせてしまいような出来事にも、

神の仕業か、悪魔の仕業か、遭遇してしまったりします。


学生のころ、仲の良かったその友人は、体格もよく、頭もよく、

仲間内の中でも、それだけではない何か一つ秀でたモノをもっていました。

進級の厳しかった我大学の期末テストやレポートは難しく、

友人の下宿に集まって、皆で知恵を出し合って勉強していました。

そいつとはそうやって、集まっては勉強して、くだならない事をだべって、飯食って、騒いで、

青臭いけど、時に人生について語り合ったり、、世界について語り合ったりしていました。

おたがい、車やバイクが好きで、ロックが好きで、

そう、ジミ ヘンドリックスやクリームが好きだった私に、クイーンを教えてくれたのが彼でした。

変にカッコつけあっていた私らは、卒業時に「またな」とだけ言葉を投げかけ、

それ以上深い話も、熱い話もせず、まるで明日、普通にどこかで会うようにして、

お互いに卒業していきました。

「続きは必ずあるだろ」

お互いにそんな風に思っていたのかもしれません。

そしてそのまま20年以上が過ぎ、ひょんな事で彼の現在の境遇をしりました。

彼はあの時語っていたように自分の信ずる道を進み、

あいつらしく生きていた―そんな矢先の事だったのでしょう。

冬景色
「冬の陽だまりは優しい」

2016年の夏に仕事先の外国でテロにあい、

仲間を全て失い、彼は日本人として唯一生き残った。

彼も傷を負った。身体にも心にも。

想像を絶する不条理に会い、その心情は私の想像の範囲を軽く超えている。

これ以上は上手く表現ができません。暗い気持ちになったまま、今に至ります。

そして醜い事に、大衆というか、世間というか、

まったく当事者でもなく、関係者でもない、まして友人でもない連中の、

好奇の目の残酷な事。

これがさらにこの事件を暗く、悲しいものにし、

私達が生きているこの世界に絶望という蓋をしました。

どうしよう、どうしてやれよう、

こんな気持ちが、常に私の頭にあります。

2016年の暮、

人生は予期せず。
  1. 2016/12/28(水) 18:15:17|
  2. その他
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<2016年12月31日 | ホーム | 2016年もあと一ヶ月ないね>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mountain4.blog76.fc2.com/tb.php/170-37b41a5f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

TOSHIHIROW

Author:TOSHIHIROW

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

木工品 (40)
釣り (6)
音楽 (6)
その他 (113)
未分類 (4)
たべもの (14)

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する